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蔵王幹線小景

皆さんこんにちは。こぼしです。

お久しぶりですが、いかがお過ごしでしょうか。

先日新緑の景色を見たいと思い、日本海側へ抜けるツーリングを計画しました。

ルートは遠刈田温泉を抜けて国道113号線に合流し、そこから一気に村上へ出て、笹川流れを見てから帰ってくる計画でした。

結局南陽にでた時点で雨が降って引き返して来たのですが、その途中で蔵王幹線の素晴らしい写真を撮ることができました。

 

新緑をまとった稜線と、適度な量の雲に覆われた青空。そして、手前には田植えが終わった直後の棚田が画面に立体的な造形を与えています。その中を送電鉄塔が地形をなぞるように画面奥へとつながっていく広がりのある写真が撮れました。

ここは県道51号線が横川の集落の一段上へ登った地点です。ちょうど下の谷に横川が流れています。このクラスの送電線だと、些細な谷は一跨ぎですね。https://goo.gl/maps/ALwQiFaktpP2

275 kV東北電力蔵王幹線は、もともと本名変電所と仙台変電所を結び、只見川の水力電源と仙台の火力電源を結ぶ役割を果たす本名仙台線が前身です。東北電力で最初の超高圧送電線ということで、鉄塔の高さが低く直線的なルートが特徴的ですね。電線の位置が低いので、通過地点の木が伐採されており航空写真でも辿りやすい送電線です。

また面白い写真があったら、短い記事にしようと思います。

 

東北電力蔵王幹線

今回は東北初の超高圧送電線である本名仙台線を前身とする275kV東北電力蔵王幹線について紹介します。

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蔵王幹線は米沢変電所を起点として西仙台変電所へ向かう送電線ロです。今回は米沢変電所から見ていくことにしましょう。

米沢変電所はその名の通り米沢盆地の南端にある東北電力の超高圧変電所です。275kV級では蔵王幹線を始めに東北幹線、飯豊幹線、吾妻幹線が接続されていて要所となっているほか、複数の66kV送電線も接続され米沢市街地に電力を供給しています。

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西側が超高圧セクション、中央に変圧器、東側が66kVセクションという構成になっていて、左右対称に張り巡らされた母線群が大変美しい変電所です。蔵王幹線は変電所の北側に接続され、1号鉄塔で向きを変えて一路北東に向かいます。

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高畠町に入ると、国道399号線鳩峰峠を国道と一緒に越えていきます。

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いくら最短距離を採るとはいえ、メンテナンスは必要ですからアクセスしやすいルートを選んだ結果だと思われます。

鳩峰峠を越えて宮城県に入った蔵王幹線は、そのまま北東へ進みます。そして稲子峠を越えて、滑津大滝付近で国道113号線七ヶ宿街道と交差します。

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その後宮城県道51号線に沿って進み、蔵王PA西側で北に転進。川崎町支倉台を過ぎて仙台市に入ったところで再度西に向きを変え、西仙台変電所へと向かいます。ここで面白いのが仙台幹線との位置関係で、北から来た仙台幹線がなぜか南側となって蔵王幹線とともに西仙台変電所へ向かっていくのです。下は北側から撮った写真ですが、手前が154kV秋柴線を併架した蔵王幹線で奥が仙台幹線になります。

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ここは現地に行ってみて、なにか合理的理由が見つかるか調査してみたいところです。