茨城の新幹線

あけましておめでとうございます。
2019年が、皆様にとって良い年となるようお祈り申し上げます。
今年の目標として、毎月1本は記事を書くことを宣言します。
どうぞお付き合いくださいませ。

 さて、私の住む茨城県は「新幹線 通過すれども 駅はなし」という大変珍しい県です。ゆえに、県内で停止状態の新幹線車両を見ることはかないませんでした。

 しかし、去る11月10日に歴史が塗り替えられました。県西部の筑西市にあるゴルフ場をメインとした複合施設「ヒロサワシティ」に、オーナーの趣味でJR東日本 E2系新幹線電車が展示されたのです。

1両だけ標準軌の車両がある。

 これにより、停止状態の新幹線が茨城県内に出現することになりました。

 ヒロサワシティは以前から、鹿島臨海鉄道の7000形はまなすライナーやEF81の北斗星を展示していました。最近ではD51を増やして話題になっています。しかし、私は県内在住でありながら今まで行ったことはなく、これは重畳、とカメラ片手に出かけてきました。

 早速11月11日に現地へ行った私は、ピカピカの姿のまま鎮座したE2系とご対面しました。そして、下から見上げる新幹線電車の迫力に圧倒されました。この金属の塊が時速300kmに迫る速さで走るのですから、そのエネルギーたるや想像を超えるものがあります。大きな変電所と超高圧送電線が必要なのも納得です。

意外と背が小さいと感じたE2系。このアングルだとノーズ内部の桁構造が浮き上がる。

 せっかくの保存車両ですから、隅々まで見てみましょう。 1週間前までは線路の上にいたので、ブレーキディスクも輝きを残していました。

車輪ディスクブレーキは男の子の憧れ。

 新幹線のパーツで、私が一番心を惹かれたのは、電気連結器です。

駅のホームでは、こんな写真は望めない。

 このいくつもある接点には、加速指令やブレーキ指令、車内放送などの信号が通り抜けていたのでしょう。これらすべての線を過たずに繋ぎ、その機能を維持することが求められていたわけです。

端子の数は100個近くもある。

 まだ現役で走行している車両もある新幹線電車を、これほどまで近いアングルで見ることができる場所はなかなかありません。

この記事を読まれた諸兄には、訪問を強くお勧めできる場所です。