気仙沼大島と三陸鉄道

 未曾有の10連休となった今年のGWウィークに、気仙沼大島に行ってきました。
 2018年の2月に「卒業旅行」と称して初上陸を果たしたのですが、今年の4月に劇的な変化があったのです。

 はじめに大島について紹介しましょう。大島は宮城県北部の気仙沼湾に浮かぶ県最大の有人離島です。2019年5月現在、およそ1,000人が暮らし、島内にはバス路線も存在しています。本土と島を結ぶ手段は、カーフェリーと連絡船に限られていました。

 しかし、2019年4月に本土と島を結ぶ鶴亀大橋が完成し、陸路で結ばれることとなりました。これにより、天候に左右されず素早く移動することができるようになったことで、人の流れが劇的に変わりました。

国土地理院から引用した大島北部の地図。赤丸が気仙沼大島大橋。
緑が亀山(標高233m)で、青で囲んだのがフェリーの発着していた浦の浜漁港である。

 仙台でサークルの友人と合流し、途中道の駅上品の郷で他の面々と合流した私は、一路三陸道を北上しました。私が仙台に来た頃には登米東和インターチェンジまでしか到達していませんでしたが、6年間のうちに志津川からその先の歌津まで延伸され、今年の春には本吉まで高速道路が繋がりました。
 しかし、暫定開業特有の中途半端な位置で降ろされたため、1kmくらいの渋滞にガッツリ嵌り、通過に40分ほど取られるてしまいました。その場所を抜けても、気仙沼までかなり渋滞していて、市内は車の移動が困難なくらいでした。
  なんとか気仙沼市街地を迂回して鹿折唐桑方面から大島に向かおうとすると、本土側の接続道路が未開通なせいか対向車線が唐桑半島の途中から市内まで車列が繋がっていました。島への方向は至って快適だったのですが、流石に開通して間もない橋の袂は人が多く、クルマを止めることはできなかったので今後の課題にしておきます。
  橋から島内の一部までも高規格な道路続いており、途中詰まることなく浦の浜漁港に到着することができました。

 島内に入った一般車両は浦の浜駐車場に500円で駐車し、そこから島内で最も高い亀山まで無料のシャトルバスに乗ることができます。
  バス好きの多いサークルOBの面々は、真っ先にバスへ乗り込み亀山へ行き、遮る物のない大パノラマを堪能しました。しかし、この行動が裏目に出て、駐車場に戻った頃には14時も回ろうかという時間帯となり、島内で昼食難民になってしまいました。
  仕方なく湾岸の売店で当座を凌ぐ軽食を購入したあと、陸前高田に行って昼食を取る流れとなりました。
  大島から本土へ戻る際には、行きの渋滞を見ていたために、唐桑半島側を経由して陸前高田へ向ことにしました。
 しかし、これがまた狭い道で、一緒に行った友人は「夜襲でよく通った定番ルート」という話をしていたのですが、流石に狭くて肝を冷やしました。私のクルマがギリギリ通れるくらいの幅で、途中は対向車が来ないでくれと祈りながら運転していました。

マイヤでお買い物したあとは、3日解散組と分かれて2台体制で碁石海岸に行きました。切り立った崖の中腹が黒く、この岩が落ちて波に洗われると碁石になるのでしょう。黒く濡れた石はとてもきれいに輝いていて折しも午後の斜光線に照らされて一巻きの絵画のような印象を受けました。

この日は陸前高田に宿をとりました。着いた時間が早かったので、夕飯がてら盛駅に向かいます。

 陸橋でウロウロしていると、運良く岩手開発鉄道の貨物列車が来ました。石灰石を大量に積んでいて、いまから港に卸に行くのでしょう。
 この列車を見送ってから宿に戻り、翌日の三陸鉄道乗車に備えて早く休みました。