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500kV東京電力新茂木線

皆さんこんにちは。

4月になり、環境が大きく変わった方が増える季節となりましたが、かくいう私も気まま部分の多かった学生生活に終わりを告げ、杜の都を離れて社会人としての生活を始めました。

慣れない環境での5日間の後実家に戻り、自家用車を転がし桜前線の追っかけをした土曜日の帰りに、とても面白い天候と出会いました。

南と東の空は雨雲の暗くて厚い雲に覆われているのですが、日が沈む西の空の地平線だけ雲が切れていたのです。

 

「これは劇的な画が撮れるぞ」という予感がした私は、ちょうど国道4号線上阿久津バイパスを降りて鬼怒川堤防の脇にクルマを止めました。

そこは東京電力新茂木線が通過しており、遠くに栃山線・栃那線との交差部分を望む場所でした。

そしてしばらく待っていると、お待ちかねの太陽が雲間から顔を出してきました。

太陽に露出を合わせたせいで、雲を背景とした鉄塔の上部が相対的に地味になってしまいましたが、陽光を受けて輝く導体が表現できて満足しています。
やはりカメラをこまめに触っていないと、ここぞというときに最適な設定と構図を決めるまで時間がかかってしまいますね。

あっという間に太陽は沈んでしまい、賞味10分間しか時間はありませんでしたが、とても良い光景を記録することができました。

東京電力新茂木変電所

皆さんこんにちは。

今回は東京電力の新茂木変電所を紹介します。

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新茂木変電所は、SLで有名な真岡鐵道の終点である栃木県茂木市にある変電所です。一部の人には「ツインリンクもてぎ」の近くと言った方がよりイメージがしやすいと思います。

この変電所には、各方面から重要な幹線が集まっています。

この変電所のメインは500 kV東京電力福島幹線です。福島県浜通の電源地帯と首都圏を結ぶ大動脈の送電線です。福島幹線は変電所の北側から入り、南側から出て行きます。この新茂木変電所が、「福島中幹線」と「福島里幹線」の境目となっています。

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福島幹線は比較的初期の500 kV送電線で、鉄塔が等辺山形鋼でできています。そのためシルエットも今風の鉄塔よりもずんぐりしていて、愛嬌を感じさせます。その一方、引き留め鉄塔は十字の鋼材が使われているため、より力強い印象を受けます。そんなところが魅力的だと感じます。

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変電所の西側では、500 kV東京電力新茂木線が接続しています。こちらは東京電力新栃木変電所までを結ぶ短い500 kV送電線です。比較的新しいデザインの鉄塔なので、スリムな容貌をしています。

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そして北東では、日本原電東海第二発電所からの電気を送る275 kV東京電力那珂線が接続しています。

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この送電線は、電線の通過する幅を小さくするために、電線の間隔を詰めて配置しています。そのため鉄塔はすべて耐張型と懸垂型の合作のような形をしており、独特のシルエットを持っています。正面に近い方向から見ると、ボリュームがあって堂々としている印象を受けます。

変電所内を通過しつつも接続されていないのが、500 kV福島東幹線です。航空写真を見ると最も北東側から敷地内に引き込まれていますが、突如反転して東から出ていくルートを取っています。

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今後の接続が計画されているのかもしれません。現在福島東幹線の遮断器等が置かれるであろうスペースは、使用済み変圧器の集積場となっています。今後の動向が気になるところです。

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