思いがけず長くなった仙台変電所の紹介も最終回となりました。
今回は仙台変電所の北側に接続されている送電線を紹介していきます。
東北では珍しい異電圧6回線鉄塔の、最上段2回線が275kV宮城幹線です。この送電線は宮城県加美町にある宮城中央変電所につながっています。途中富谷町向陽台では送電線の下に桜並木があり、春には近くの住人たちが電線の下でお花見をするという光景を見ることができます。
その下に接続されているのが、154kV仙台泉線と明通線です。この二つの送電線は途中仙台市立向陽台中学校から西へ分岐し、泉消防署近くの泉開閉所に向かいます。
ここでは仙台泉線のみ接続されていて、154kV中山線と名前を変えます。一方明通線の方は鉄塔奥側を通り将監団地を抜けて、北部の明通変電所につながっています。
一番下にある66kV成田線は、地図で追ったところ大和町の変電所につながっているようです。こちらは要調査ですね。
そして変電所の北西には275kV仙台幹線が接続されています。これは変電所を北から見た画像ですが、右側に仙台幹線が見えています。
仙台変電所を出た仙台幹線は地下鉄八乙女駅の北を通り、虹の丘・水の森公園を抜けて南吉成へ向かいます。下は水の森公園にある送電線巡視路です。
東北道仙台宮城I.C.西側を抜けた後は国道48号線を跨ぎ、秋保温泉に近い碁石川で南からの蔵王幹線と合流して西仙台変電所へ接続されています。
さて現在この線路は短距離のローカル線ですが、建設当時は本名仙台線と名付けられた東北電力初の超高圧送電線でした。
次回は仙台幹線の昔話を紹介していきます。